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除去物の減容化に関する課題とベストプラクティス

a) 可燃性除去物

可燃性除去物のうち,森林から発生する枝葉,笹等の下草はフレキシブルコンテナ収納時に嵩張り充填効率が上げられないことから,充填効率を上げるための減容処置が必要になります。可燃性除去物の焼却(高温)処理については,減容率が高く排気へのセシウム移行も低く抑えられるため非常に有効な処理方法であり,設備が比較的大規模となること及び焼却灰の取扱いに注意を払う必要ですが有効な手法と考えます。

木材破砕機,チッパーによる減容化処理については,処理対象物にもよりますが比較的減容率が高く,設備も小規模ですむため有効な手法となります。なお,本処理を実施する際は,木屑等の粉塵の飛散が予想されるため,防塵シートを周囲に敷設する等の処置を考慮することが望ましいです。

広大な草地から発生する下草等の減容化については,トラクター装着の下草集積機(ロールベーラ)による圧縮が下草を集積する人力は必要となりますが,減容率,作業効率の観点から効率の良い手法と考えます。

重量物積載による落葉等の減容化及びタイベックススーツの吸引による減容化については,減容効果も比較的高く現場で手軽に実施することができます。

 

b) 不燃性除去物

不燃性除去物のうち大半を占める土砂等の減容化については,現時点では推奨できる減容化手法は見つかっていません。ただし,家屋等の雨だれの落ちる部分等に敷き詰めてある土砂の混じった玉石については,土砂を分級し玉石を洗浄することで玉石を効率よく除染でき,玉石を再利用することで,廃棄物を減容することができます。

 

c) 可燃性と不燃性の混合除去物

農地(特に牧草地),園庭・校庭・公園(特に芝生)から発生する大量の植物根を含んだ土砂は可燃物扱いを余儀なくされ,これを土砂と可燃物に分けて管理することは,廃棄物管理上非常に有効な手段となります。ツイスターと振動フルイ機を用いた植物根と土との分別については,土,石等の不燃物と植物根等の含有率が様々であるため,除去率という基準では評価できませんが,目視で確認した結果,試験条件が良いもの(振動フルイ機の網目:10mm)については,土側には根等の可燃物はほとんど混入せず,不燃物としての管理が可能であり,廃棄物管理上は有効な手法と考えます。なお,粘性の高い土を処理した場合はツイスターで土が砕けず,根側に土が大量に排出されるため,土の性状には注意する必要があります。また,分別した草根等(石,土塊混じり)については,ロータリードライアを用いた低温焼却を組み合わせることで,除去物を全て不燃物として扱うという手法も考えられます。