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除染作業計画策定のためのモニタリングに関する課題とベストプラクティス

【課題】

ホットスポット探索のモニタリングについては,事前モニタリングで十分に探索しきれず除染後にホットスポットが残され,住民独自の測定により新たにホットスポットが発見された場合,クレームの原因となるケースがありました。ホットスポットの探索においては,場所を決めて測定するメッシュ測定と異なり,時定数を下げて(感度を高めて)線量の高い所を探索するという測定方法になるが,それがモニタリング作業員に徹底されていなかったことが原因のひとつと考えられます。また,JVから下請けへの契約においてホットスポット探索に対して,一軒に何点,と定めており,それ以上の数量は測定されないというケースもありました。本格除染の事前調査においては,測定点の数量が定められているが,柔軟に数量を変更することが,除染のやり残し防止のために必要です。

モニタリングの品質確保は除染効果の定量的な評価において重要です。本事業においては,モニタリングの方法の詳細を事前にマニュアル化あるいは教育していませんでした(その時間的余裕がありませんでした)ので,事業を進めるにつれて明らかとなった課題がいくつかありました。ひとつは,測定器の向きの管理や人による遮へいの影響を考慮した測定の徹底がなされなかったことです。また,表面汚染密度を測定する際の遮へい体の有無や仕様の不統一がありました。さらには,機構でもJVが使用する測定器の型式を全て把握しきれていないことにより,測定器の動作範囲の温度や,NaIシンチレーション式サーベイメータのエネルギー補償の有無についての指示・指導が不十分でした。

 

【ベストプラクティス】

汚染状況の把握のための除染実施前のモニタリングについては,主にメッシュでの測定とホットスポット探索を実施しました。メッシュ測定においては測定間隔が狭いほど精度が高くなりますが,一方で作業量が多いため今後の本格除染では最適化が必要と考えます。測定間隔は,面的除染の効果をできるだけ効率的に評価できるように機構において設定しました。最適化を図る上では,測定間隔を広げるよりも,後述2.4.1(2)4)-2のバックパック型やバギータイプ型の測定器(例えば,スキャンプロット)などの併用がホットスポットの見落としが少なく効果的でした。