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除染作業に関する事項

除染作業の開始にあたって,多くの場合破損した雨どいの除染の困難性に直面しました。また,家屋の敷地や森林内にごみの不法投棄が多数みられ,除染の対象とするかどうかの事前判断が求められました。

農地においては,凸凹が顕著であり,そのままでは薄く数㎝単位ではぎ取ることは不可能と考えられ,ローラーで地ならしをしてから剥ぎ取りを行うといった取り組みも必要でした。また,畝のある畑地などではその形を残すため人力で除染して欲しいと要望する地権者もいました。猪などの獣により農地を荒らされることもしばしばみられましたので,除染にあたってはこれらの注意も必要です。

森林の除染では,地面に樹木の根が現れている箇所も多く見られ,剥ぎ取りによる除染が困難を極めた例が見られました。竹林においてはさらに根が広範に浅く広がっていることから除染の効果が限定的となった例が多くみられました。これらの状況を勘案し,事前に狭い範囲で除染試験を行い,その結果を踏まえた効果的な除染方法を広く展開するように努めました。

除染作業にあたって,リース会社によっては警戒区域での使用や持込みを良しとしていないこともあり,除染に必要な資機材が除染実施対象地区に持ち込めないといったケースがありました。

本事業では,1つのJVが複数地区を対象として各地域同時に除染作業を進めるよう計画したことで情報や資機材を素早く,またうまく共有することが可能となり,合理的かつ効率的な除染を進められた例もありました。この他留意すべき点として,高線量下での作業者確保の問題もあり,事前準備に係る事項として,このような場合の要員確保が大切な事項であることが認識されました。

除染作業は,従来の土木工事とは異なり作業の進捗が把握しにくい側面があります。除染範囲が広くなればなるほど除染中のモニタリング抜けによる手戻りのないよう綿密なモニタリング計画を立案した上で進めることが重要でした。

その他,除染作業において留意すべき事項として以下のようなものがあります。

・河川や水系へ処理水等を排水する場合の経路や基準,考え方。

・仮置場の広さや運搬性などを考慮に入れた除去物の減容化,減量化。