安全活動

モデル地点で具体的に取り組んだ安全活動の代表例を以下に示します。

 

ⅰ)  安全施工サイクル(日次,月次の活動)

 


ⅰ.安全朝礼

 

毎日8:00に委託先職員,作業員が全員参加し,準備体操,作業内容・安全重点項目を伝達します。

 

ⅱ.TBM-KY

 

作業開始前のTBM(ツールボックスミーティング)及び朝礼後のKY(危険予知)活動において,施工班毎に作業内容・作業手順等を打ち合わせ,作業における危険なポイントを指摘し,それに対する措置を検討。TBM-KY実施状況を図1に示します。

 

安全活動

図1 TBM-KY実施状況

ⅲ.作業間連絡調整会議

 

毎日13:00より,委託先職員及び協力会社責任者・職長を交えて,当日の作業内容・進捗状況・安全等の反省を行うとともに,翌日の作業を早く,正確に,安全に作業するためのポイントを協議するため作業間調整会議を実施します。

 

ⅳ.安全協議会

 

週1回,委託先職員及び協力会社責任者・職長を交えて,翌週の作業内容・工程についての打合せと安全管理・作業間調整等の問題点を協議します。

 

ⅴ.安全パトロール

 

委託先の安全管理者,各協力会社安全管理者によるパトロールを毎月1回実施します。また,委託先職員によるパトロールを毎日実施します。

 


 

ⅱ) 安全衛生教育

 

.送り出し教育

 

協力会社は,作業所に入場する作業員に対し送り出し教育を実施し,現場の工事概要,作業内容,その他必要な連絡事項を伝達します。

 

.新規入場者教育

 

委託先は新規入場者に対して,「工事の概要」「作業場所のルール,安全の心得」「具体的な安全作業指示」「現場の立入禁止区域」等の項目について教育を実施します。

 

.安全勉強会

 

安全に対して特別な指示を受けた場合や,特殊作業・危険作業に従事する場合は,必要に応じて安全勉強会を実施して,安全知識や手順を周知徹底します。

 

.安全衛生点検

 

委託先現場事務所では,「使用機械・工具,玉掛ワイヤー等の日々の始業前点検記録」「重機,機械,設備の月次点検,年次点検記録」「過積載防止の点検記録」「クレーンの打合せ記録」等の点検を実施し,不具合箇所は是正措置を行い,これらの結果を記録・保管します。

 


 

ⅲ) モデル地点現地の安全対策

 

.モデル事業看板及び交通誘導員の配置

 

今回の除染モデル実証事業では,一般車両及び歩行者の通行がある現場もあり,第三者災害を防止する観点から,モデル事業看板を設置するとともに除染作業現場から一般道への出入口付近等に交通誘導員を配置しました。川俣町におけるモデル事業看板の設置例を図2に示します。

 

 

モデル事業看板の設置例

図2 モデル事業看板の設置例

 

.作業職長,重機誘導員等の識別

 

除染作業では防護服を着用した場合,作業職長や重機誘導員等の識別ができないことから,ヘルメットバンドやヘルメットカバー,安全ベスト等で役割を明確にしました。

浪江町松木山地区における安全ベストを用いた取組事例を表1に,大熊町夫沢におけるヘルメットカバー,安全ベストを用いた取組事例を図3に示します。

 

表1 安全ベストを用いた取組事例

役   割

安全ベスト色

現場担当者

職   長

合図者・玉掛者

 
 

ヘルメットカバー,安全ベストを用いた取組事例(誘導員)  

図3 ヘルメットカバー,安全ベストを用いた取組事例(誘導員)

 

.有資格者の配置

 

除染作業における有資格者を表2に示します。

 

 

表2 除染作業における有資格者

工  種

使 用 機 械

配置した有資格者

森  林

チェーンソー

伐採木の業務に係る特別教育

家  屋

大型建物

高所作業車(作業床高10m未満)

高所作業車運転特別教育

高所作業車(作業床高10m以上)

高所作業車運転技能講習

グランド

農  地

バックホウ(機体重量3t以上)

車両系建設機械技能講習

切削機

車両系建設機械技能講習

不整地運搬車(機体重量1t以上)

車両系建設機械技能講習

仮置き場

移動式クレーン(吊上荷重5t以上)

移動式クレーン運転免許

クレーン付きトラック(吊上荷重1t以上5t未満)

小型移動式クレーン技能講習

玉掛け(吊上荷重1t以上)

玉掛け技能講習

ブルドーザ(機体重量3t以上)

車両系建設機械技能講習

 

 

ⅳ.作業中止基準

 

除染作業の実施に当たっては,悪天候等による災害を防止するため,作業を中止する基準を設け,基準に該当する場合は,作業を一時中断することとしました。作業中止基準を表3に示します。
 
また,作業の再開にあたっては,作業箇所周辺や作業に使用する機械工具等の点検を行い,作業を再開することとしました。なお,クレーンを使用する現場においては,風の向きや強さが分かりやすいように吹き流しを設置して作業中止基準の目安とした。吹き流しの設置例を図4に示します。

 

表3 作業中止基準

項  目

基 準 値

大雨

1時間当たりの降雨量

10mm/hr

1回の降雨量

50mm

強風

平均風速(10分間)

10m/sec

瞬間最大風速

30m/sec

大雪

1日の降雪量

25cm

地震

震度

4以上

落雷

 

稲妻から落雷まで30秒以内

その他

濃霧で視界が著しく悪い場合

作業に係る構造物等から災害を受ける可能性がある場合

外気温が-10℃より低い場合

作業場付近で火災が発生した場合

 

 

 

吹き流しの設置例

図4 吹き流しの設置例

 

ⅴ.火気・危険物などの管理

 

作業場所,事務所,休憩所,喫煙指定場所に消火器を設置するとともに,喫煙指定場所以外での禁煙を徹底しました。また,作業に用いる燃料,暖房用の灯油等を保管する場所には,危険物の各指定容量以上を置かないように責任者(危険物の有資格者)が適切に管理しました。

 

ⅵ.主要建設機械・資機材の管理

 

委託先は,持込む建設機械の使用届,定期自主検査表,持込時点検表の提出を確認するとともに,取扱責任者が,作業開始前に使用前点検を点検項目に従い実施し,その結果を記録しました。
 
また,資機材については,現地保管場所を定め,ロープ,看板等で明示しました。