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面的モニタリング技術

放射線量を面的かつ迅速に測定する手法として,米国AMEC Environment and Infrastructure  社が開発したモニタリング技術(スキャンプロット)の適用性を検討しました。移動型の測定器で空間線量率を面的に連続して測定するもので,地形条件等に応じてバギー型,バック型があり,きめ細やかな測定が可能です(図1)。特徴は下記のとおりです。

 

・1秒間に1回測定できるため,空間分解能が高い。

・測定結果をGPS情報と一緒にPC内に保存し,空間線量率分布図の作成が容易である。

・測定に技量を必要としないため,測定値のばらつきやホットスポットの見落としが少ない。

 

広野町幼稚園を対象に,除染前後の面的なモニタリングを行い,除染による空間線量率の低下を直接的に確認しました。その結果を図2に示します。除染内容は,表土および芝の剥ぎ取り,土間コンクリート,舗装部の高圧水洗浄です。除染前は1μSv/h以上が全体を占めていますが,除染後は0.2μSv/h以下が全体を占めています。事前モニタリングで把握したホットスポットも,除染により効果的に線量率が低減できていることを確認できました。このように,GPSと線量率計を組み合わせた2次元線量率分布評価システムは,ホットスポットが広いエリアに点在しやすい大型構造物の建物・植栽・遊具等構造物周りの測定に効果的と考えられました。

 

図1 スキャンプロット バギー型(左),バック型(右)

 

 

図2 除染前後におけるスキャンプロット測定結果(広野町幼稚園)