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環境サンプルの採取および分析の方法

除染が必要とされている範囲には,多様な環境媒体(土壌,樹木等)に放射性物質が付着しており,これらの環境媒体中の放射線物質濃度の測定の際には,下記(表1)に基づき実施します。

 

表1 環境サンプリング方法

作業項目

依拠・準拠方法

サンプル採取

樹皮・枝:

「環境採取法」(昭和58 年,文部科学省)

土壌・落葉:

「空間線量率(1 センチメートル線量当量率)の測定及び土壌試料の採取に係る要領書」(平成23 年6月1日,文部科学省)を参考

試料の調整

「緊急時におけるガンマ線スペクトロメトリーの為の試料前処理法第7 章 葉菜類,第11 章 土壌」(平成4 年,文部科学省)

試料の放射能濃度測定

「緊急時における食品の放射能測定マニュアル 第2 章2 ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法」(平成14 年,厚生労働省)または「放射能測定法シリーズ6 NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータ機器分析法」に準拠

 

なお,測定は乾燥重量ベースで行います。結果は誤差も同時に併記し,適切な有効数字の桁数で表記します。さらに,以下の点にも留意する必要があります。

 

1. 地表面

  • 落葉については,樹種(落葉樹・常緑樹)を区別し,測定結果に記録し,解析時に参考にします。
  • 腐植土層については,落葉の分解状態から落葉後の時間が判別できる場合があります。どの層にあたるかも確認できれば記録して解析の参考にします。

2. 舗装面(アスファルト舗装,コンクリート舗装)

  • 舗装に付着した放射性物質は,一般的な密粒度舗装ではほとんど表面に占めますが,透水性舗装など雨水等が表面に溜まらないよう舗装面の深部に浸透させる機能を持つものもあります。このような場合は,舗装面をコアボーリングしてサンプリングすると,深度方向の分布を調査できます。

3. 樹木(葉,樹皮)

  • 樹木の枝葉や樹皮については,1か所からまとめて採取すると樹木を痛めるため,必要に応じて複数の樹木から少量ずつ平均的に集めることが必要です。