現在地: 除染技術情報 除染技術カタログ(第1版) 農地の芝,牧草の剥ぎ取り

農地の芝,牧草の剥ぎ取り

除染ガイドライン作成調査業務報告書

除染技術の概要

 

 芝の剥ぎ取り機を用いて,草や表土を同時に切り取り,放射性セシウムを除去することにより,汚染された農地を利用可能な状態に回復します。また,農作業における外部被ばく線量,土壌からの再浮遊粒子に伴う内部被ばく線量も低減されます。

 作業で除去した放射性セシウムを含む土壌,草等が発生します。そのため,芝,牧草等と同時に剥離する土壌の厚さ,作業後の保管方法は適切に選定することが重要となります。
 
除染方法
  • ターフスライサー(芝の剥ぎ取り機)で,芝や草を切り取ります。
  • フロントローダーで,切り取った草と表土を剥ぎ取ります。この際,草丈の低い芝地等ではすくい上げ,草丈の高い牧草等では引き剥ぎにより,土壌等を搬出します。

 剥ぎ取る層の厚さに応じて,除去物の発生量が変化します。試験において,水田からの転換地ですくい上げでは,想定よりも深く土を剥ぎ取ってしまたため,引き剥ぎで作業を続けました。

 
必要な機器等
  • ターフスライサー
  • フロントローダー
  • 土のう等,芝や草を封入,保管するための機器

 

除染に必要な人員

 

 ターフスライサー,フロントローダーの運転,操作が可能な者。

 

必要な安全対策等
  • 作業中,運搬時に,草,土壌が飛散をしないように注意します。
  • 除去した芝,牧草,土壌等は,汚染(線量率)のレベルに応じて,適切に管理します。
  • 削り取った土壌や草の回収等の際の被ばくが全線量に大きく寄与するので,土壌の詰め替え,運搬,保管時には放射線モニタリングで周囲の線量率を確認します。

 

作業による被ばく低減等の低減効果

 

 農場の試験では,乾土の場合,剥ぎ取り前と比較して,3cm,5cm層の切り取りで,放射性セシウムの濃度は95%以上の低減が確認されました。

 

除染作業の時間

 

 3cm厚の切り取り(10a当たり)

 切り取り:2時間強(135分)
 剥ぎ取り:2時間弱(113分)
 除草と土壌除去(除染)が同時に進められるので,除草も必要な場合は効率的な作業となります。
 
備考

 

 ルートマットの発達している草地では作業はしやすいです。

 

出典

 

 「農地土壌の放射性物質除去技術(除染技術)について」平成23年9月14日農林水産省プレスリリース,福島県農業総合センターの実証試験