現在地: 除染技術情報 除染技術カタログ(第1版) 住居などの近隣の森林の除染

住居などの近隣の森林の除染

除染ガイドライン作成調査業務報告書

除染技術の概要

 

 住居等近隣の森林については,放射性セシウムが付着した落葉等の堆積有機物や枝葉等を除去,回収することにより,被ばく線量の低減化が図られます。
 落葉等の堆積有機物や枝葉等の除去に伴い,放射性セシウムを含む除去物が発生するため,除去物を適切に管理する必要があります。

 

除染方法
  1. 落葉等の堆積有機物の除去

    • 落葉等の除去は,当該森林近隣の住居等における空間線量率にもよりますが,林縁から20程度の範囲を目安に行うことが効果的・効率的です。
    • 枝葉等除去後の空間線量率の低減効果を確認しつつ,その範囲を決定することが推奨されます。
  2. 枝葉等の除去

    • 林縁部周辺の最も縁の部分は,一般的に着葉量が多く,比較的多くの放射性物質が付着していると考えられることから,出来るだけ高い位置まで枝葉を除去することが推奨されます。
    • その場合,立木の成長を著しく損なわない範囲で行うことが望ましく,樹冠の長さの半分程度までを目安に枝葉の除去を行います。

 

 

除染に必要な機器(代表的なもの)
  1. 落葉等の堆積有機物の除去

    • レーキ・ゴム手袋・マスク
    • 土のう袋等の除去物を封入する機器・除去した落葉等の堆積有機物の運搬車
  2. 枝葉等の除去

    • ナタ・枝打ち機・チェーンソー・枝打ち梯子・ゴム手袋・マスク
    • 土のう袋等の除去物を封入する器財・除去した枝葉等の運搬車・結束ロープ

 

除染に必要な人員

 

 機器類(枝打ち機,チェーンソー等)を用いた作業,高所作業ということを考慮した場合,専門業者が行うことが適当です。

 

必要な安全対策
  • 粉塵が発生する可能性があるので,吸入しないようにマスクを着用します。
  • 集積した落葉等の堆積有機物や枝葉等の除去物の周囲では線量率が高くなるため,運搬,保管作業時には,適切な放射線モニタリング,被ばく管理のための線量計の装着が必要となります。
  • 作業後,屋内に入る際には,靴の泥を落とし,服を着替える等を行い,作業者に付着した粉塵を屋内に持ち込まないようにします。
  • 落葉等の堆積有機物や枝葉等の除去で発生した除去物について,土のう袋等に収納します。森林内に一時保管する場合は,ブルーシート等により養生を施し,標識を立てる等の接近防止策を講じます。

 

備考

 

 常緑樹林は,3,4年程度継続して落葉等の堆積有機物を除去することが効果的です。

 

出典

 

「森林の除染の適切な方法等の公表について」(平成23年9月30日原子力災害対策本部)

「森林内の放射性物質の分布状況及び分析結果について(中間とりまとめ)」(平成23年9月30日農林水産省プレスリリース)