砂場の除染

除染ガイドライン作成調査業務報告書

除染技術の概要

 

 校庭,園庭,公園の砂場で,表面層を除去することにより,放射性セシウムを含む砂が除去されるため,被ばく線量の低減化が図られます。
 作業で除去した放射性セシウムを含む砂は,適切に保管する必要があります。
 
除染方法
  • 木枠や周囲の構造物(例;すべり台)の除染では,放射性物質が飛散する可能性もあるので,砂の除去前に実施することが望ましいです。(C-4及びC-5を参照のこと。)
  • すべり台の下に設置した砂場では,流れ落ちる水によりホットスポット化している可能性があるため,事前にモニタリングで汚染の高い領域を確認しておくことが重要です。
  • 砂は,掘り返しを考慮して,運動場の表土よりも深い10cm~20cmの層をスコップ等で除去します。
  • 砂場の周囲,中に雑草などがある場合,砂と一緒に除去します。
  • 必要に応じて,汚染のない砂で表面を被覆し,作業前の状態に戻します。

 

除染に必要な機器(代表的なもの)
  • シャベル・スコップ・レーキ
  • 防塵マスク・ゴム手袋
  • 土のう等,砂を封入する機器

 

 


必要な安全対策
  • マスクを着用し,作業で浮遊した砂(塵)の吸入を防止できます。
  • 作業を通じて手袋の着用して,砂に直接触れないようにします。
  • 作業後の汚染拡大を防止するため,除去に使用したシャベル等を水の飛沫を浴びないように洗浄します。
  • 除去物(除去した砂等)の保管方法や場所は,汚染(線量率)のレベルに応じて適切に管理します。
  • 集積した砂の周囲では線量率が高くなるため,剥離した土壌の運搬,保管作業時には,適切な放射線モニタリング,被ばく管理のための線量計の装着が必要となります。

 

作業による被ばく低減の効果

 

 除染効果として,砂場を5cm除去することにより表面の線量率の75%程度の線量率の低減効果があった事例があります。また,ホットスポット化した地点でも,10cmの除染作業で線量率が14μSv/hから0.5μSv/hへ90%以上減少した事例があります。

 

注意点

 

 5cmの砂の除去でも十分な除染効果は得られますが,砂場での子供の遊び方を考慮した場合,砂の掘り起こしが考えられるため,公園等ではより多く(例えば,10~20cm)の除去が推奨されます。