現在地: 除染技術情報 除染技術カタログ(第1版) 拭き取り,剥ぎ取り(金属面)

拭き取り,剥ぎ取り(金属面)

除染ガイドライン作成調査業務報告書

除染技術の概要

 

 金属柵,鉄棒,ブランコ,すべり台等の金属表面には,放射性セシウムが付着している可能性があります。表面の拭き取り作業により,被ばく線量の低減を図る一方,汚染が表面に固着し,拭き取りによる除去が困難な場合には,塗料等と一緒に剥ぎ取り作業を実施します。
 拭き取り作業に用いるブラシや布,剥ぎ取りに使用するサンドペーパーには,放射性物質が付着する可能性があり,剥ぎ取り作業の場合,塗料にも放射性物質が含まれているので,汚染レベルに応じて適切な管理が必要となります。

 

除染方法
  • 固着していない汚染の場合,ブラシ等で表面を水拭きします。必要に応じて,中性洗剤,「オレンジオイル」(放射性物質の除染剤として利用されているもの)の配合剤を使用します。
  • 遊具等の接合部は高圧洗浄を実施します。サビ部は,サンドペーパーで削り落した後で拭き取ります。
  • 固着している汚染の場合,塗料を剥がす等の作業で除染します。剥ぎ取った面は,放射性物質が残存していないことを確認した後に再び塗装します。
  • 除染作業後,周囲を放射線モニタリングし,汚染の拡大がないことを確認します。

 周辺の除染作業,例えば,A-5C-1に示す土壌の除去,C-6に示す砂場の除染等は,本作業の後で実施することが効率的です。

 

 

 

除染に必要な機器(代表的なもの)
  • ブラシや布(拭き取り用品)・中性洗剤・オレンジオイル配合洗剤
  • サンドペーパー・ゴム手袋・マスク等

 

除染に必要な人員

 

 特別な専門技術は必要としません。

 

必要な安全対策
  • 水洗いでは,散水への対策のため,マスク,手袋等を着用します(吸入,体への付着の防止)。
  • 拭き取りや剥ぎ取りによる除染作業後,再び塗装する場合,放射線モニタリングで,十分に除染されていることを確認します。除染が不十分なまま塗装を行うと,再度の除染では洗浄による方法は適用できなくなり,剥ぎ取りが必要となるので注意します。
  • 使用したブラシ等は,洗浄により再利用できます。洗浄では,水の飛沫を浴びないようにします。
  • 剥ぎ取った塗料等は,除去物として適切に保管します。

 

作業による被ばく低減の効果
  • 実証試験では,固着していない汚染については放射性物質を十分に除染できた事例があります。(作業後の放射線計測では放射性物質の測定値は検下限未満。)
  • 固着している汚染について,カビ取り洗剤で30%程度の低減効果(汚染密度)があった事例があります。(更なるデータ取得が必要)。
  • すべり台の接合部の汚染で,高圧洗浄で約50%程度の低減効果(汚染密度)があった事例があります。

 

備考

 

 道路のガードレール,標識等の他の金属面の除染にも同様に適用できる。(B-1を参照のこと。)

 

注意点

 

 砂場が併存しているすべり台は,すべり台の除染を砂場よりも先に行います。(C-6を参照のこと。)遊具の接合部について,十分に除染効果が得られなかった場合,専門業者による遊具等の取り外し,再設置が必要となります。