現在地: 除染技術情報 除染技術カタログ(第1版) 舗装面の剥ぎ取り

舗装面の剥ぎ取り

除染ガイドライン作成調査業務報告書

除染技術の概要

 

 道路等の舗装面をブラスト作業や解体工法で剥ぎ取ることで,舗装面の目地,くぼみ中の放射性物質を除去することができ,被ばく線量の低減化が図られます。
 除去物(アスファルトやコンクリート)が大量に発生する可能性もあるが,適切に管理する必要があります。
 
除染方法
  • 剥ぎ取り前に,道路表面のゴミ,枯葉,苔,草,泥,土等を手作業により除去します。
  • 舗装面の剥ぎ取りに適用可能な技術(代表的なものを以下に示す。)を用いて舗装面を剥ぎ取ります。

 

  1. ショットブラスト

    高圧空気を用いて,鉄球等の研磨剤を対象エリアの表面に吹き付けて,舗装面を除染します。

     

  2. 表面切削機(プレーナー)

    床面切削機の電動モーターによりカッターを偏心回転させ,その先端部をコンクリート表面に叩き付けて剥離を行います。

     

  3. 振動ドリル

    周囲に粉塵が飛び散らないよう措置(例:簡易ビニールテントの設置)して,振動ドリルでコンクリート表面を除去します。

 

 

  • 線量率が十分に減少していない箇所については,グラインダー,ニードルガン,スーパーケレン等による表面の追加研磨等を検討します。

 

除染に必要な機器(代表的なもの)
  • ブラスト作業用機器(ショットブラスト)・表面切削機(プレーナー)
  • 振動ドリル・グラインダー・ニードルガン・スーパーケレン
  • 箒・ゴム手袋・粉塵マスク等・集塵機(・簡易ビニールテントの設置機器)

 

 

除染に必要な人員
  • 剥ぎ取りに用いる機器を取り扱える専門の作業者。

 

必要な安全対策
  • 除去作業で発生する浮遊粒子を吸入しないようにマスクを着用します。
  • ブラスト作業においては,鉄球等が除染対象区域外に出て行かないように措置を施します。また,使用後の鉄球等は,付着した放射性物質を周辺にまき散らさない方法で回収します。
  • 削り取り等で発生する塵対策として,集塵機との接続,事前の散水作業,簡易式のビニールの設置による飛散防止策等があります。
  • 清掃等で発生した除去物については,土のう袋等に収納し,汚染(線量率)のレベルに応じて適切に管理します。

 

作業による被ばく低減の効果

 

 ブラスト作業については,小学校の校舎周辺の舗装面(アスファルト)での適用事例があり,この事例では,表面線量率の低減効果として,線量率が65~67%程度低減した事例があります。除染前:2~3μSv/h,除染後:0.7~1μSv/h

 

注意点

 

 道路の他に,家屋や建物の近くにある舗装面への適用も可能で,この場合には,室内にいる者の被ばく線量の低減効果も期待できます。
 ただし,舗装面の剥ぎ取りは,大量の除去物を発生させ,高い費用を要する作業なので,先に洗浄,清掃等を実施し,放射線モニタリングで線量率の低減が確認できなかった場合に実施を検討します。