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道路(舗装面)の清掃,洗浄

除染ガイドライン作成調査業務報告書

除染技術の概要

 

 道路の舗装面(歩道),縁石,ガードレール,歩道橋等に付着した放射性セシウムを清掃,洗浄により除去することで,被ばく線量の低減化を図ることができます。
 洗浄作業では,放射性セシウムを含む水が排水され,植物や土壌のある縁に流れるので,排水経路に注意する必要があります。
 B-2に示す道路脇や側溝の対策を併せて実施することで,線量率の低減効果を得ることが期待できます。

 

除染方法
  • 事前に道路表面のゴミ等(枯葉,苔,草,泥,土等)を手作業により除去します。
  • アスファルトの継ぎ目やひび割れの部分をブラッシングする。
  • 縁石,ガードレール,歩道橋等の拭き取り,洗浄を行います。(他に,ガードレール,歩道橋等の金属面の除染では,C-4に示す拭き取りや剥ぎ取りによる方法等も適用できます。)
  • 舗装面等から汚染物質を洗浄する際には,水による洗浄を周囲に飛散させないよう,周縁部から内側,高地から低い方向へ向けて洗浄します。
  • 洗浄作業後,周囲を放射線モニタリングします。

 

除染に必要な機器(代表的なもの)
  • 放水用のホース・高圧水洗浄機(・洗浄機の動力源,水源)
  • ゴム手袋・ゴム長靴・防水用の服

 

除染に必要な人員

 

 消火ホースを取り扱った経験のある者の場合,効率的な作業が期待できます。

 

必要な安全対策
  • 放水による除染の際,洗浄水が飛散する可能性があるので,吸入したり,体に付着させたりしないよう,マスクや防水服等を着用します。(特に高圧洗浄の場合。)
  • 実行前に洗浄後の排水経路を確認しておくことが重要です。例えば,農業用水として用水路に流れることが懸念される場合には,事前に地域の用水路の管理主体等の協力を得て,用水路でのサンプリング等による確認を行うことが望ましいです。
  • セシウムは,水みちに沿って動くこと,吸着性が高いため表面積が大きい固体があるほど濃縮すること等,セシウムの化学的性質から線量の高い場所をおおよそ推定しながら作業を行います。
  • 水たまりができないように,また,周りの汚染していない壁などに飛び散らせないように作業を行うことが重要となります。
  • 作業後,屋内に入る際には,靴の泥を落とし,服を着替える等を行い,体に付着した汚染を屋内に持ち込まないようにします。

 

作業による被ばく低減の効果

 

 沈着直後に実施した場合,1/3~1/7まで放射性物質の量が低減するという事例がありますが,自然現象(降雨等)により,道路の表面から周辺(側溝等)へ洗い流されている可能性もあり,その場合には低減率は小さくなります。

 

注意点など

 

 道路の他に,家屋や建物の近くにある舗装面での適用も可能で,室内にいる者の被ばく線量の低減効果が図られます。
 
 既に降雨で汚染物質が流されている場合には,汚染物質が溜まっている可能性がある道脇,側溝の除染が重要となります。(B-2を参照のこと。)
 
 多孔性の材質(例えば,レンガを敷き詰めた通路)については,高圧洗浄しただけでは顕著な線量率の低下は確認されませんでした。(このような場合,B-3に示す汚染した舗装面の剥ぎ取り等により除染する必要があります。)