現在地: モデル実証事業とガイドライン事業の概要 2. 除染モデル実証事業概要 2.2 除染モデル実証事業の作業実施主体の選定

2.2 除染モデル実証事業の作業実施主体の選定

 除染モデル実証事業の作業実施に当たっては,民間の協力を得ることとしました。このため,効率的・効果的な除染方法や作業員の安全を確保するための方策に関わる以下の提案を企画公募形式により求めました。

  1. 汚染レベル,対象物に応じた除染方法の提案

    汚染レベルの高低に応じた除染対象物毎の除染方法,予想される効果(目標とする対象地域の放射性物質の除去率等),発生する除去物量,見積もり価格(単価)等を含めた提案

     

  2. 想定除染区域(内閣府が公示した方針に則り,森林,宅地等を含むエリアを原子力機構が選定)を対象とした除染,除去物処理等の提案

    除染計画,モニタリング計画,放射線・安全管理計画,除染により発生する除去物処理計画を含めた提案 


 

 除染モデル実証事業の作業実施に当たっては,民間の協力を得ることとしました。このため,効率的・効果的な除染方法や作業員の安全を確保するための方策に関わる以下の提案を企画公募形式により求めました。

 

  1. 汚染レベル,対象物に応じた除染方法の提案

    汚染レベルの高低に応じた除染対象物毎の除染方法,予想される効果(目標とする対象地域の放射性物質の除去率等),発生する除去物量,見積もり価格(単価)等を含めた提案

     

  2. 想定除染区域を対象とした除染,除去物処理等の提案

    除染計画,モニタリング計画,放射線・安全管理計画,除染により発生する除去物処理計画を含めた提案

    企画公募にあたっては,除染対象とする12の市町村を3つのグループに分け,グループ毎に様々な汚染濃度の対象地区を含めるようにすることで,複数の作業実施主体による多岐に渡る提案の実証ができるようにしました。応募者からの提案に基づく審査を踏まえ,3つのグループに対応する共同企業体を選定しました。

  • グループA(南相馬市,川俣町,浪江町,飯舘村): 大成建設・間組・日本国土開発・三菱マテリアル・アトックス・関場建設共同企業体

  • グループB(田村市,双葉町 ,富岡町,葛尾村): 鹿島・日立プラントテクノロジー・三井住友建設共同企業体

  • グループC(広野町,大熊町,楢葉町,川内村):大林・戸田・アトックス・日立造船・アタカ大機共同企業体


 

 避難区域等は,日本の東北地方に位置し,狭い海岸平野と樹木が密生する山脈へと続く谷で構成されています。海岸沿い及び平野部では,人口密度が比較的高く,農業が重要な産業となっています。山間部では,人の居住は主に狭い谷間に限定されますが,ここでも農業が観光業と共に重要な産業となっています。

 

 除染モデル実証事業における除染実施の対象地区の選定にあたっては,対象地区内での平面的な土地利用形態及び立体的な地形を考慮しました。今後の本格的な除染作業を進める際には,放射線の影響が対象地区からのものだけでなく,その周辺の未除染地区からのものについても考慮する必要があります。例えば,対象地区とその周辺の未除染地区との地形上の位置関係によって周辺からの放射線による影響の範囲が異なると考えられるからです。平地の場合,除染を実施した生活圏への周辺地区からの放射線の影響はそれほど大きくならないと考えられますが,除染を実施した生活圏が谷にある場合,周辺地区からの放射線の影響は顕著になると予想されます。このような場合には,生活圏以外の周辺地区からの放射線の影響も考慮して,周辺地区まで範囲を広めに設定して除染すること等が考えられます。除染モデル実証事業における対象地区の選定に当たっても,このような除染効果の影響が比較・評価できるような様々な地形が含まれるように努めました。

 

 なお,森林,農地,宅地,大型建造物及び道路等の除染対象を含む対象地区の選定に当たっては,除染の結果発生する除去物等の仮置場現場保管場が近隣に確保できるか,除染作業において必要となるインフラストラクチャ(水道,電気,休憩所,トイレ,駐車場,資材置き場等)の整備・確保が可能か,といった点が重要な要素となり,これらについて関係する自治体と調整・協議し,A~Cグループの各市町村における対象地区を選定しました(図1)。各対象地区における除染対象物等の構成要素・特徴及び除染対象の広さ(面積)を表1に示します。

 

図1 除染モデル実証事業の除染実施対象地区

表1 除染実施対象地区の主な構成要素・特徴および広さ