現在地: 背景情報 主な原子力関連事故とそれらの影響 国際原子力事象評価尺度

国際原子力事象評価尺度

 

国際原子力事象評価尺度(INES)の特徴

原子力事象評価尺度(INES)は,一般公衆に一貫性をもって原子力および放射線関連事象を伝えるために,世界各国で使われている尺度です。産業および医療で使われる放射線源,原子力関連施設での操業,放射性物質の輸送といった幅広い活動で起こった事象の重大性を説明するものです。

事象は7つのレベルに分類されています。レベル1から3は「異常事象」と呼ばれ,レベル4から7は「事故」となります。等級は一段階上がることに約十倍の深刻度が上がるようにつけられています。安全上重要でない事象は,評価尺度未満/レベル0に分類されます。

INES では,原子力および放射線事故および異常事象を,3つの影響区分を考慮して区分しています。

人と環境:事象が起きた場所の近くにいる人が浴びる放射線量,および施設から予期しない広範囲な放射性物質の放出が対象となります。

放射線バリアと管理:人や環境には直接的な影響は与えず,主な施設内のみに適用される。予期しない放射線レベルと装置内に閉じ込めていた大量の放射性物質の放出が対象となります。

深層防護:これも人や環境には直接的な影響を与えないが,事故を防ぐためにとられている対策が意図したとおりに機能しなかった場合が対象となります。

 

 

事象および事故についての情報の伝達

原子力および放射線事象は直ちにINES 加盟各国から国際原子力機関(IAEA)に報告されます。初期段階で事象の詳細がすべてわからないような場合には,暫定的なレベルが発表され,後に最終的なレベルが決定されます。暫定レベルと最終レベルが異なる場合には,その相違点の説明が加えられます。

広く関心をよぶ事象について,国際的情報伝達を円滑にするため,IAEA は,ウェブベースによる通信網を整備し,事象の詳細を直ちに公開し,入手出来るようにしています。

1990年以来,この評価尺度 は原子力発電所での事象の分類に適用されてきましたが,その後,民間の原子力産業に関連するすべての施設に適用できるよう範囲が広げられてきました。2006年までには,放射性物質および放射線源の輸送,貯蔵,および使用に関連したすべての事象の重大性を伝達する必要性の高まりに応じ,それらに適用されるようになりました。

IAEA は,OECD/NEAとの協力,および60ヶ国以上の加盟国からの要員派遣の援助により,IAEAの整備を進めてきました。