医療被ばく

医療被ばくの種類1)

医療被ばくは主に患者が受けるものです。しかし,医療に携わる者や,核医学療法を受けた患者の身内のように,患者に密接に接する一般の人もまた被ばくします。医療被ばくには,健康診断の一環で受ける個人の被ばくや,医学的,生物医学的,診断的あるいは治療学的研究プログラムに自発的に参加している人の被ばくも含めます。

放射線への被ばくを伴う医療行為は,大きく3つに分かれます。すなわち,放射線診断(およびカテーテル治療法のような造影剤を注入する診療),核医学療法および放射線治療です。放射線診断は,歯科検査に関連する部分も一部含みます。

 

医療被ばくの分析のための健康管理モデル1)

1988年より,原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR) は医療被ばくの分析に,4レベルのモデルを使用しています。レベルIの国は,一般人1,000人に対して少なくとも1人の医師がいる国と定義しています。レベルII,III およびIVの国は,それぞれ,1,000-2,999人に対して,3,000-10,000人に対しておよび10,000人以上に対して,1人の医師がいると定義しています。日本はレベルIに属します。ここで示す年間の平均実効線量は,レベルIの国々に適する値です。

 

 

参考文献

1) United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation, UNSCEAR 2008 Report to the General Assembly, with scientific annexes: Volume I: Scientific Annex A