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放射線や放射能の単位

 

 

 放射線や放射能に関する単位をボクシングに例えて説明します。

 

 放射性物質が放射線を出す能力を「放射能」といい,単位はベクレル(Bq)であると前頁で説明しましたが,この放射能をボクシングで例えるとパンチの数にあたります。  また,人の体や物に吸収された放射線のエネルギー量を「吸収線量」といい,単位にはグレイ(Gy)を用います。ちなみに宇宙から降り注いでいる素粒子の多くは体を通過するものの,素通りしてしまいエネルギーが吸収されないので影響が生じません。エネルギーが吸収されて初めて影響が生じます。この吸収線量はボクシングで例えるとパンチの威力にあたります。

 

 さらに,人への影響を考えた場合,同じ吸収線量でも,放射線の種類によって人体への影響が変わります。例えば同じ吸収線量であった場合,アルファ線の影響はガンマ線の影響の20倍高くなります。そこで,吸収線量に同じ人体影響となるように係数(線質係数といい,アルファ線の場合は20となります)をかけた値を「等価線量」(各組織や臓器が受けた線量)あるいは「実効線量」(体全体へのリスクをはかるための線量)といい,単位にはシーベルト(Sv)を用います。この等価線量や実効線量はボクシングで例えるとダメージの大きさにあたります。