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放射線の種類と性質

 

 

 広義には電波や目で見える光(可視光)も放射線に含まれますが,一般に放射線という場合は,吸収された人や物質に対し電離作用を示す「電離放射線」を指します。
 
 この電離放射線(以下,放射線といいます)は,高速で飛ぶ粒子の流れである「粒子線」と,波の性質をもった「電磁波」とに大きく分けることができます。
 
 電波や可視光とエックス線やガンマ線はいずれも電磁波の一種ですが,波長や,波長と反比例の関係にあるエネルギーがそれぞれ異なります。したがって,エックス線やガンマ線は電波や可視光の仲間と言えるでしょう。電波,可視光,紫外線の順で波長が短くなり,反対にエネルギーが高くなります。紫外線より波長が短くなるとエックス線(※)となり,さらに波長が短くなるとガンマ線となります。
 
 また,放射線の種類によって物質を透過する力が異なり,アルファ線は紙1枚でさえぎることができますが,ベータ線はアルミ板でなくてはさえぎることができず,ガンマ線はアルミ板さえも透過してしまいます。一方で中性子線は鉛板も透過しますが,水でさえぎられてしまうという性質を持っています。
 
※ガンマ線よりも波長の短いエックス線もあります。