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放射線による日常的な被ばく

被ばく線源

人間を始め,すべての生き物は絶えず,さまざまな線源からの放射線および放射性核種による被ばくを受けています。これらの線源としては,宇宙線や地球大気に存在する原子および分子との相互作用による二次的な放射線,同じ宇宙線との相互作用によりもたらされた炭素-14のような放射性核種,地殻中や土壌,土砂や水のような環境媒体中に存在する放射性物質,1945年から1980年にかけて行われた大気圏内核実験によりに放出された放射性核種,原子力発電所から放出された放射性核種,他の産業から放出された放射性核種が存在します。さらに,外部照射(X線検査,CTスキャン(コンピュータ断層撮影))や放射性核種の体内投与(核医学)を伴う医学診断および治療の結果,放射線に被ばくします。

一般的に人間に最も影響を与える放射線被ばく線源は,自然環境(自然バックグラウンド)に元々存在するものです。しかし,高度に発展した国では,医学的な被ばくの割合も多くなっており,医学診断による年間の平均被ばく量は増加の傾向にあります。大気圏内核実験による年間被ばくは,1962年から1963年にかけてピークに達しましたが,それ以後は大きく低下しています。自然バックグラウンドや医学診断による被ばくに比べ,原子力発電およびその他の産業プロセスにおいて定常的に放出される放射性核種による被ばくは非常に少ないです。

放射性核種の環境中への放出を伴う主な原子力関連事故については,「主な原子力関連事故とそれらの影響」の項で別途述べます。